最強のきょぬー姉ちゃん
DMMが500円クーポンをくれたので最新のホラー映画でも見ようと思って検索したら一番人気だったのでレンタルしたのが2020年公開の『ザ・ハント』という映画。
いつもは予告映像なんかを見てから選ぶのですが、今回は他によさげなのがなかったので予告も見ずにレンタル。
それがよかったです。
予告見ずに見たほうが絶対得する映画。
なんというか、見終わった後に予告映像見たんだけど、やっぱりネタバレが酷いというか。
まぁ予告だから仕方ないんですけどね。
今回の記事もネタバレを含むので、もし興味がある人は読まない方がいいかもしれないです。
ただ感想だけ先に言うと・・・
最初から最後まで釘付けになるほど面白かった。
視聴者に飽きさせない、ずーっと画面に釘付けにするような、
そんなジェットコースタームービーといいますか。
若干きょぬー姉ちゃんに釘付けにされたというのも否めないのですが、
とにかく非常に面白かった。
ただ、15禁作品ではあるので、グロいのが苦手な人は辛いシーンも結構あったりします。
まぁ18禁ではないので、耐性がある人にしてみれば、全然なんてことはないんですけどね。
作品のレベルが高い
このザ・ハントなんですが、簡単に説明するとイカレたセレブが自分の信条を傷つける愚民を拉致って、人間狩りをする話。
政府批判だの黒人差別など、色々な誹謗中傷だったり陰謀論だったり、個人が好き勝手ネットで発信する時代ですからね。
そういうのにブチギレたセレブが標的12人を拉致って荘園でハントを始めるわけ。
あ、もうネタバレ始まってるから、見たいと思ってる人は見ないほうがいいからね!
でね、面白いのが拉致られた人間たちが荘園で目覚めると、猿轡をハメられてて
全く状況がつかめないのね。
で、最初にドアップになる女性・・・
全く予備知識なしに見てたから、この女性が主人公かなって思うじゃん。
その女性を中心に物語が展開していくからさ。
続々と目覚めた人達は、森を出て原っぱの中心に置かれた巨大な箱を目指すわけ。
んでもって、その箱の近くにはバールがおいてあって、一人がそれを開けようとするの。
他の人間は罠だと思っていっせいに逃げだすんだけど、おっさんは強引に箱をこじあける。
んで、箱をあけると、特に何もおこることなく、箱の中から服を着た子豚ちゃんが出てきた。
状況がよくわからないまま箱を開けた男は、さらに箱の置くから銃やナイフなどがセットされた台車を引っ張りだした。
状況を傍観していた他の面々も、とりあえず危険はないということで武器に群がりだす。
一方、主人公と思われていた女性は、箱の蓋に小さな紙袋が張り付いてるのを発見。
そこには鍵が入っており、どうやら猿轡をはずすための鍵だったようだ。
こうして拉致られた12名の猿轡を順番に外しつつ、各々武器を取る。
まだ状況がつかめない中、突如銃撃を受ける12名。
銃を使った事が無い主人公に銃の扱い方を教えるイケメン。
次の瞬間!!
頭ぶっとばされて主人公死んだw
ここまでずっと彼女の視点を中心に物語が進んでたから
てっきり彼女が主役かと思ったら、いきなり死んだものだからびっくりよ。
マジで予告みなくて最高だった。
(予告映像では主人公バレはもうしてるのでね)
今度はイケメンが主役ポジションになったから、こっちが本命かと思いきや、
これまた数分後には死ぬっていうねw
見えない敵からの銃撃・・・絶望的な状況にも関わらず、落とし穴の罠にハマり、
胸と脚を巨大な槍に貫かれながらも何故か生きているっていうシュールすぎる笑いをぶちこんでくる辺り、さすがアメリカ!クレイジーすぎるぜって思いながらも緊迫するシーンが続く。
逃げた先も地獄
次々と主人公視点のキャラクターが死んでいく中、バリケードを越えた
イケてるヒゲ親父とヤンキーと強そうな女が道路沿いのスーパー?みたいな店に入る。
これで助けを呼べるって思ったんだけど、実は店の老夫婦もハンター。
店の商品をつまみ食いした女が毒殺され、異変に気付いた残りの二人をガスで襲撃。
容赦なくぶち殺して奥の倉庫にしまっちゃう。
そして、映画が開始して30分も経とうとしようというなか、
満を持して本当の主人公が登場!!(登場自体はもっと先からしてるけど)
店主とのやりとりから、最初こそ、ちょっとヤベーねぇちゃんなのかなって思ったんだけど、何気ない会話の中から老夫婦が怪しいと睨み、
タバコの値段と、血のついたおつりのお札から敵だと判断してフルボッコ!!
この女メチャクチャつえぇで(((( ;゚д゚)))
容赦なく老夫婦を皆殺しにして、彼女のハントが幕を開ける。
イカレた主人公を演じたのはベティ・ギルピン
スタイル抜群、アクション抜群・・・
超絶有能軍人・クリスタル・クリーシーを見事に演じきったベティ・ギルピン。
彼女の洞察力・戦闘力・・・時折見せるイカレ具合。
一人のキャラクターとして非常に魅力的に感じましたね。
とにかく彼女は容赦がない。
一切の容赦なく、敵と判断すれば殺す。
正直、その流れで殺さないだろって思うところでも容赦しないw
まさに天使の仮面を被った悪魔である。
後々ハンターたちは気づく事になる。
決して標的にしてはいけない人間を標的にしてしまったと。
脱出から刈りへ
このイカレたハントゲームからの脱出が第一の目的だったが、
出会う人間、出会う人間敵ばかり・・・味方と思われたアメリカ大使館の人間までもが偽っていた。
そのウソを会話の端々から読み取り、そして疑念を精査することもなく容赦なく殺すクリスタル・クリーシー。
殺した相手から敵の居場所を知り・・・
罠の可能性もある中、生き延びた12人のうちの1人と協力し、敵アジトに乗り込む。
マジでここまでの頼もしさを感じる女性キャラクターは久々である。
敵はセレブとはいえ、武装し、戦争コンサルタントの指導も受けた数名である。
それをたった一人で乗り込んで、壊滅させるっていうクリスタル・クリーシーの圧倒的強さよ。
ちなみに作中で彼女が何者かについてはセレブを壊滅させた時はじめてわかる。
コンサルタントも軍隊上がりだけど、クリーシーとの違いは、本物の戦場を体験しているか否か。
彼女はアフガニスタンでバチバチの戦場を生き延びたエリート兵。
そりゃ強いわけだ。
で、セレブを一掃するなかで、ラスボスの女との最終決戦に向かう事に。
このラストバトルも非常に見ごたえがある。
上級国民で下民を常に見下し、自分を絶対正義と思ってるクソ女。
こんな女すぐにヤッてしまえるわと思いきや、戦争コンサルタントが忠告していた通り、8ヶ月も訓練を積んだクソセレブ、メチャクチャ強い!
あのクリスタル・クリーシーをもってしても苦戦を強いられるキッチンバトル。
そこらにあるナイフやらガスバーナーやらを武器にとんでもない格闘戦!
ガチで命のやり取りするバトルの中、度々笑いどころを挟むセンスよ。
ここらへんがアメリカっぽさを感じましたね。
それにしても、よくわからないのですが、どうやらクリスタル・クリーシーは、
人違いで狩りに選出されたらしい。
同姓同名が彼女の街には数名いるらしい。
敵の女が死ぬ前に本当に私は人違いをしてしまったのか尋ねて、
クリスタル・クリーシーはそうだと言ってたけど、それはホンマってことなのかな。
だとしたらクリスタル・クリーシーにはとんだとばっちりだし、セレブにしてみれば人違いで悪魔を連れてきてしまったってんで、互いに最悪だったってわけだw
いやはや、それにしても面白いのが、ラストバトルで重症を負ったクリスタル・クリーシー。
どうみてもすぐに救急車呼ぶレベルの怪我なのに、自分で腹の傷をバーナーで焼いて、
クソセレブのドレスを拝借して、ボロボロの体で着飾りながら、プライベートジェットで帰路につくっていうね・・・もう最初から最後までクレイジーすぎる作品でした。
まとめ
クリスタル・クリーシーというキャラクターをこれで終わらせるのが勿体無いくらい
個性的で強いキャラクターだったなぁ。
映画自体もエキサイティングでクレイジーで、最近見た中でもかなり面白かったです。
機会があれば是非見てみてください。
おススメです!
ちなみに本当に一番嫌な死に方したセレブがいたな。
パンツの中に手榴弾ぶっこまれて木っ端微塵とかw